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妊娠中に食べてはいけない胎児に悪影響を与える食品5選【菌感染】

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2018.01.24

食事で起こる主な菌感染

リステリア菌

リステリア菌は動物の腸内などにいる細菌で肉類、魚介類、乳製品などさまざまな食品に潜んでいます。自然界にあたりまえのように存在する菌ですが、これから出産をひかえているという人には最も注意が必要な菌です。リステリア菌は過熱によって死滅しますが4℃以下の低温や、12%食塩濃度下でも増殖できてしまう菌なので冷蔵庫で塩漬け保存をしていても菌は増殖している可能性があります。

健康な人はこの菌に感染しても発症することはまれで、発症しても重篤な症状になる可能性は低いようですが、妊娠中など免疫力が低下している人はとても感染しやすい菌。発症してしまうと、母体は命にかかわる重篤な症状になる可能性もあり、胎児にも感染してしまう可能性があるため、流産や早産、未熟児や神経障害などのリスクも高くなる大変危険な菌です。感染してしまった場合は、抗生物質などで早期の治療が必要になります。

カンピロバクター

主に牛や鳥などの肉類のなかに生息している細菌です。この菌はとても恐ろしく、感染すると下痢や発熱、腹痛といった症状から悪化すると自律神経が麻痺する症状まで引き起こし、後遺症や死亡例もあるとても危険な菌です。妊娠中は胎盤を通して胎児にも影響があり、胎児が感染してしまうと髄膜炎を引き起こしてしまうことがあります。

原因はほとんどが生肉からの感染。新鮮な生肉であるほど菌は繁殖しやすく、ほんの少しの量であっても感染する可能性があるので、半生の状態でうっかり食べてしまうことのないように注意しましょう。

菌感染の可能性がある食品5選

  • ナチュラルチーズ
  • お寿司など生の魚介類
  • 生肉
  • スモークサーモン
  • メロン

ナチュラルチーズ

ナチュラルチーズについて、国産品は加熱処理をすることが義務であるため、ほとんど感染することはありませんが、輸入品に注意してください。原産国によっては加熱殺菌していないものがあるので、外食などでチーズを食べる時は火を通したチーズを選ぶが安全です。

生魚

生魚はリステリア菌が潜んでいる可能性が高い食品です。妊娠中は他にもさまざまな理由で生魚を食べないようにしている人は多いはず。妊娠中も我慢できない、ストレスが溜まってしまうという人に対して「絶対に食べるな」とは言いません。例えば、お寿司を食べる時はボイル海老やあぶりサーモンなど、火を通してあるネタを選ぶようにすると良いでしょう。

生肉

肉類のなかにはレバ刺しやユッケなど生で食べることを推薦しているメニューもあると思います。レバーは葉酸を多く含んだ食品なので、妊活の時や妊娠中は積極的に摂取したい食材。

葉酸には妊娠中のストレス緩和にも効果があり、胎児に必要な栄養素として厚生労働省も推薦しています。しかし、生肉からの摂取はリステリアやカンピロバクターといった細菌に感染する危険性があるので、避けて欲しい食品です。肉は十分に火を通してから食べるようにしてください。

スモークサーモン

意外にも、スモークサーモンなどの加工食品からもリステリア菌がいるようです。加熱して作っているようなイメージですが、実は多くの燻製は低温で作ることが多く、リステリア菌が死滅していない可能性があるのです。スモークサーモンを食べる時は、買ってきてそのまま食べずに一度火を通して食べるようにすると良いでしょう。

メロンなどの加熱しない食品にも注意

海外では、冷蔵庫に保存していたメロンを食べてリステリア菌に感染した事例があるそうです。サラダなども加熱していないものを冷蔵庫に保存しておくことは避けた方がいいかもしれません。

妊活の時や妊娠中に食品を気にしすぎて、好きなものを食べることができずにストレスをためてしまうこともあまり良いとは言えませんが、リスクはできるだけ避けて欲しいと思います。出産の時までは生ものに気をつけながら、サプリメントなどを上手に利用して安全な食生活を心がけましょう。

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