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葉酸不足が妊婦や胎児に与える悪影響【高齢出産について】

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2018.01.24

葉酸不足が妊婦や胎児にも大きなリスクとなる理由とは?

葉酸不足が胎児に与える悪影響について!

妊娠中や妊活中の女性にとって、葉酸は欠かすことのできない栄養素です。妊娠中に葉酸不足になってしまうと、胎児に悪影響を与える可能性が高く、特に、脳に繋がる神経系の障害が起きる確率が高いとされています。

その障害を神経管欠損症と呼び、中には大脳が欠損または縮小する無脳症や、脊椎の一部が左右に分かれてしまう二分脊椎なども含まれます。また、葉酸は細胞のDNA生成を助ける働きがあるため、葉酸が不足した場合には、胎児の成長を妨げ、発育不良などを引き起こすリスクもあります。

葉酸不足は妊婦の体の冷えや貧血に繋がる!

血液を作るために必要な栄養素は鉄分のみと思われがちですが、実は、ビタミンDや葉酸も必要です。細胞分裂を助ける働きのある葉酸が不足してしまうと、血液中で酸素や栄養素を運ぶ赤血球が成長しきれずに、巨赤芽球と呼ばれるものが増えてしまいます。

そうなると赤血球自体の数が少なくなり、体に十分な酸素が供給されず、貧血や息切れ、エネルギー不足などの悪性貧血を引き起こす可能性があります。さらに血液循環も悪くなるため、それが体の冷えを引き起こすのです。受精や妊娠状態を維持していくためには、子宮に十分な血液があることが必要不可欠ですが、体が冷えてしまうと正常な活動ができなくなってしまうのです。

葉酸不足は男性の精子の染色体異常に繋がる!

葉酸は、妊娠や妊活中の女性に必要なものと思われがちですが、丈夫で健康な赤ちゃんを望むのならば、女性だけではなく、パートナーである男性にとっても重要な栄養素です。なぜなら、細胞のDNA生成に関わってくる葉酸は、精子の染色体異常を抑える働きを持っているためです。

特に、お酒を飲むことが好きな男性などは、葉酸が不足しがちです。葉酸を含むビタミンB群は水溶性のため、体に留めておくことができず、基本的に尿と一緒に排泄されてしまいますが、アルコールを摂取すると腸から吸収される前に排泄されてしまうのです。男性に必要な葉酸摂取量は、1日あたり200μgですが、お酒を飲む機会の多い男性の場合は、より多くの葉酸を摂取していく必要があるでしょう。

葉酸不足は子宮頸ガン発症の確率が高くなる!

妊活中には、食生活や規則正しい生活習慣などが重要となりますが、赤ちゃんを健康にお腹の中で育てていくためには、病気を寄せ付けないように、子宮の免疫力の強化を行うことも必要です。

子宮の入り口にできる子宮頸ガンは、性交渉時のヒトパピローマウイルスによる感染が原因で発症します。しかし、このウイルスは性交渉した女性の8割がかかるといわれており、健康な体であれば、通常は自己免疫力で自然に排除されます。しかし、免疫力が弱かったり、身体が冷えている場合には、子宮の働きが弱くなり、病気の進行が進む可能性があります。

また、血液中の葉酸濃度が低い場合には、子宮頸ガン発症の確率が高くなるとのアメリカの研究結果もあることから、葉酸の摂取は不可欠といえるでしょう。

高齢出産を望む女性には葉酸は必須!

近年、特に日本の初婚年齢は上がってきていることが、高齢出産が多くなっている原因の一つでもあります。高齢出産は、妊娠する確率が低く、妊娠しても中毒症や糖尿病を発症する割合も高いといわれています。また、出産した赤ちゃんも、未熟児やダウン症、自閉症で生まれてくる割合が高い傾向にあります。

そのため、高齢出産を望んでいる女性は、しっかりとした体調管理が必要です。特に、妊娠初期などはホルモンバランスが乱れやすく、ストレスを感じることも増えたりしますが、葉酸にはこのストレスを軽減させる働きも期待されています。

これらのことから35歳以降で妊活をしている人は、積極的に葉酸を摂るようにしましょう。葉酸の一日摂取量の限度は1000μgなので、食事で葉酸を摂る分には問題ありませんが、サプリメントで足りない量を補う場合には、適切な量を摂取するようにしましょう。

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